江戸東京博物館
「参勤交代−巨大都市江戸のなりたち」
A4版170頁 1997
「巨大都市江戸のなりたち」という副題がすべてを物語っています。
まさしく、参勤交代なくして江戸はなかった。
たくさんの江戸屋敷、地方から上京する大勢の勤番侍、その落とす金がなければ巨大消費都市「江戸」は存在しなかったのですから。
浮世絵も戯作文学も歌舞伎も参勤交代がつくったと言ってよい。
その参勤交代にまつわるすべてを良く整理して教えてくれる図録です。
そもそも参勤交代とは何なのか−から始まって、大名行列の実態や費用、勤番侍の江戸生活、大名屋敷の生活が豊富な資料で紹介されています。
参勤交代とは直接関係ないのですが、収録されているベアト撮影のの愛宕山からのパノラマ写真に残された江戸の町!
まあ一度、現代のゴチャゴチャと汚い東京と比べてください。