
「木炭バスの走ったころ−代用品に見る戦中・戦後」
A4版80頁 2000
2009/12/13の記事で同種の展覧会図録を取り上げましたね。
あちらは陶磁器製品に限ったはなしでしたが、こちらはもっと広範囲。
木炭自動車はいまでも走行可能な車体が残ってるんですね。
(もちろんオーバーホールされて、新しい部品も入っているようですけれど)
そのほかでは、「スフ」ことステープルファイバー。
代用品といえば、やはり陶磁器が中心となりますが、その点では先日紹介した図録と大きな違いはありません。
その中で目を惹くのは陶磁器製の「ハイヒールの底」。
歩きにくそうですよね。
当時ハイヒールなんて冷たい視線を浴びただろうに、そうまでして履く必要のある人ってどんな人なんでしょうか。
あと、巻末に、いささか唐突に「聞き書き篇」として
「空襲で被災した農家の戦後」と「復員した「チンピラ」の戦後」という二人の庶民の戦争体験が載っています。
「チンピラ」って・・・
でも、これがちょっと面白い。
なんだか映画「兵隊やくざ」とか「独立愚連隊」の世界です。