2008年02月05日

合戦の主役

28386.jpg馬の博物館
「戦国騎馬残照展」
B5版62頁 昭63




なんだか小説のタイトルのようですね。
合戦といえば馬なくして成り立ちません。
日本史のなかで最も重要な動物、なかんずく戦国時代では、時代の主役といっても良いかも知れません。
そのわりには、一般向けの参考書は少ないのです。
「むかしのサムライの乗ってた馬はいまのサラブレッドよりはずっと小さかったんだよ」という話はよく聞かされます。
では実際どれくらいの大きさだったのか。
この図録では数少ない中世の馬骨の発掘例から、馬高の平均値129cmという研究結果を紹介しています。
現代の基準では馬高148cm以下をポニーというそうで、「この遺跡(鎌倉・材木座:氷川注)の馬は、すべてポニーだった」そうです。

そのほか、騎馬武者は合戦では具体的にどのように戦ったのか、馬をどうやって訓練したのか−など、比較的薄い図録ですが、興味深い内容満載です。
posted by 氷川書房 at 10:05| この図録が面白い!
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