「古墳と伝承−移りゆく”塚”へのまなざし」展
1993 B5版24頁

古墳関係の図録は数あれど、「古墳のその後」に焦点を当てた企画展は他に見たことありません。
たった24ページの薄い図録ですが、古代以後、古墳のたどった運命(?)を顧みる企画展です。
そのまま(一般人の)墓地となった古墳、手水鉢となった石棺、仏像が安置されていた古墳、納骨堂になった古墳などなど。
もっとも、企画の主眼は、表題からもわかるように古墳にまつわる伝承の方にあり、「黄金千枚が埋められている」だの「在原業平のお父さんの墓だ」とか、江戸時代あたりの「ものしり」が適当なこと言ってた感じが、また面白いです。