五島美術館
「名物裂−渡来織物への憧れ」
2001 25X26cm 251頁
名物裂に関する本は多いですが、そのものズバリ「名物裂」をテーマにした展覧会は、あまりないように思います。
本図録は、名物裂167点を収録したうえ、毛利家・前田家・近衛家・松平不昧公・三井家など旧蔵の「名物裂手鑑」23種、さらには「古今名物類聚」の「名物切之部」全丁の図版が載っている(もちろんすべての図版はカラー)−という「力作」です。
これだけのものを集めるとなると、所蔵者は博物館・美術館のみならず寺院や個人蔵など相当多岐にわたっています。まったくのド素人が見ても、これだけのものは、なかなか作れないだろうことは容易に想像できますデス。